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「神前君が今日ここにいるって事は幸ちゃんもめでたく合格したんだな」
「最初にここが志望校だって聞いた時は正直無理かもなって思ってたんだけど……人間、やっぱり努力すればどうにでもなるものだな。まあ、何にしても受かって良かったよ、本当に」
「そうだな、うんうん。幸ちゃんも優美も受かって本当に良かったよ」
「まあ、よくよく考えれば井上さんが受かっている時点で幸はともかく優美ちゃんが落ちる訳はないんだけどな」
「それはどういう意味だね神前君?」
翔太を睨み付ける茉美。そして、教室から体育館に向かう途中で幸が小さくくしゃみをした事を翔太は知らない。
「さて、入学式までまだ少し時間がある訳だけど……どうする? 俺は散歩しに来たんだけど」
「そうなのか。それじゃあ、私も神前君と一緒に散歩しようかな。ちょっと話したい事もあるし」
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