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「ぐぬぬ……はあ、分かったよ、おにーちゃん。朝におにーちゃんを襲撃――もとい、おにーちゃんを起こすという妹の特権が無くなってしまうからね」
「お前、今『襲撃』って言ったよな？」
「という訳で考えを改め直すよ、おにーちゃん」
「それは結構な事だが、考えを改め直す前に今度は言葉を改め直す必要があるんじゃないか？」
「ノックをしてすぐに部屋のドアを開ければ万事解決だよね☆」
「何も解決してねえよ！ ノックをした後は俺の返事を待て！」
「さて、議論が全て終わった所で」
「何も終わってないけど！？」
「どう？」と幸はその場で体を回転させ、そのツインテールと『制服』のスカートの裾をふわりと軽く翻し、靡かせる。
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