門番の憂鬱

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生い茂る緑と、木漏れ日に視界を覆われる中。 『彼女達』の耳には微かに、けれど確かに草を踏みしめ、枝を払う音が聞こえていた。 刹那、その丸い頬が引き締まる。 「来るね」 「来るよ」 「怖いね」 「怖いよ」 「「だって」」
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