プロローグ

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ある暗い森の中に1人の少女が居た。 「おいおい…何だよこれ」 整った綺麗な顔と高い声、その声から発せられる言葉はまるで男の口調だった。 少女は自分の小さな130センチくらいの身体をキョロキョロと見渡し、長い銀色の髪を手でふれ、手くしのようにスーッと通したあと… 「…性転換&幼女になるってどう言うことだよ……」 地面に両手をついて大きくため息を吐いた 何故この者がこうなったのかというと、話は数十分前に遡る ーーーーーーーーーー さんさんと照らす熱い太陽にうたれながら、1人の男がはぁ…とため息を吐いて、タバコに火をつけた。 「未成年なのに、タバコを吸う俺はそのうち早死にするだろうな…」 とガキぽい事をつぶやきながらふぅーっと煙を上に吐いたこの男の名前は柊秋雨「ヒイラギアキサ」18歳…高校を卒業し、仕事をし始めた社会人だ。 そんな彼は、最後にタバコを地面に捨て、着慣れたスーツのシワを伸ばし、地面のタバコを踏みつけ火を消す。 彼はそのまま青信号になった横断歩道をわたっていたその時 「はっ?」 クラクションとタイヤが滑るような音が鳴り響き、彼の目の前に大型トラックが突っ込んできた。 …どうやら俺の死期が早くなったらしいな。 そんな事をおもいながら俺は大型トラックにぶつかり吹き飛ばされた。 うおー衝撃やべーでも痛くねー………何で?てか…なにあの黒い異様な渦は… 突然俺の吹っ飛んでいる方向に黒い異様な渦ができており… やばくね? そんな事を思った時にはすでに遅く渦の中に吸い込まれた。
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