12人が本棚に入れています
本棚に追加
薄暗い路地をその男は走っていた。
男の手には、拳銃が握られているが顔には焦燥感が出ており、恐怖感に支配されながら必死に走っていた。
何度も何度も後ろを振り返りながら、ビルの壁にぶつかりながら走っていた。
「クソクソ、なんなんだ、あいつは」
男はブツブツいいながら走る。
だが、男を追う影はずっと追い続けている。
あと少しで人が大勢いる場所で出れる。そうすれば人ごみでまぎれてアイツから逃げきれる。
そう思ったときだった。何かが空を切るような音がする。
男の足に、ボーガンの矢が突き刺さった。
痛みのために、バランスを崩し、転倒してしまう。
「ひい。なんでこんなものが・・。アイツの仕業なのか・・。」
刺さっている矢を抜こうとするが、矢の先端に返しがついており簡単に抜くことが出来ない。
抜こうとするがそのたびに激痛が走る。
最初のコメントを投稿しよう!