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「いよいよですね。警部も少しは真面目にお願いしますよ」
林原は言うが、渚はそれを無視してプリンを食べている。
すると二人の前に、黒の4WDが現われた。
その車はゆっくりと、渚たちの居る場所へ近づいてくる。
「ん? なんか様子がへんじゃね?」
渚は言う。
車は、渚たちの居る車から10メートルほど離れた場所で停止した。
「う~ん。なんか嫌な予感がしてきた」
渚は言う。
「どういうことですか?」
林原は聞き返す。
その時だった。4WDのサンルーフからマシンガンを持った男が姿を見せた。それと同時に左右のドアからもマシンガンを持った男達が飛び出した。
「伏せて」
男達は、渚たちに向かってマシンガンを撃ってきた。
凄まじいほどの銃撃を受け、車の窓ガラスや車体には弾痕がついていく。
「なんなんすか? あいつ等」
林原は身をかがめながら叫ぶ。
「知んないわよ」
渚は、車のダッシュボードから小型のグレネードランチャーを取り出す。
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