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モニターには、渚に顔面を蹴られながら血を吐き気を失う男の映像が映し出されていた。
「第一陣は、失敗・・ですか」
白い着物の男は、画面を見ながら呟いた。
「今、倒されたのはLAPDの元SWATの連中です。特殊部隊の精鋭を相手に軽くあしらう。なかなかやりますね」
大柄なスキンヘッドの男は言う。
「確かにそうだな。だがね、パンダ君。君は誤解をしている。」
着物の男は言う。
「といいますと?」
パンダと呼ばれる男は聞き返す。
「我々の仕事を忘れてしまってはいけない。明日が仕事の期限なのだ。紅井渚は我々が仕事をする上で最も邪魔な存在となり得ると依頼人たちは判断しているのだ」
「私には、あの程度の力量で我々動物園の障害になるとはどうして・・・。」
「忘れてはいけない。彼は、GAウィルスに感染した斑と対等以上に戦い始末したのだ。それに、CIAの特殊任務捜査官が彼に接触もしている。」
それを聞いたパンダの顔つきは強張る。
「わかりました。今日中に奴を始末してご覧にいれます。この動物園特殊部隊実行隊長である私が必ず。」
「期待しているよ。パンダ君」
男は、楽しそうに言った。
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