ーーーーーー最悪を眺む眼ーーーーーー

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ーーーーーー最悪を眺む眼ーーーーーー

  そこを歩かないで・・・・・・。 ――――――ブロロロ・・・・・・ そこに居ちゃダメ・・・・・・。 ――――――ブロロロロロロ! そこから逃げて・・・・・・。 ――――――ブロロロロロロロロロロ!!!!! そこに居ると・・・・・・。 ーーーーーーキィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!! 死んでしまう・・・・・・。 1998年8月の炎天下 当時、三歳の俺が始めて、この眼で見た、最悪だ。 『呪われた町』 俺が生まれたときから、ここ獲津地町はそう呼ばれていたらしい。 事故死。災害による死傷。病死。自殺。そして、他殺。 この街では、週三回、日も曜日も人数もランダムで死者が出る。 当初、『死の町』と呼ばれていた。 それが、時が流れるにつれ呼び名が変わっていき、この名で落ち着いた。 俺から言わせれば『死者の町』と訳したの方が正しい。 呪われているのは俺。そう、呪われた俺の眼。
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