いーち

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  あれからなんとか無事に理事長室の前に着きました、はい。 にしても、ここまで来るのになんでこうも疲れなきゃいけないのだろうか …まぁ、これから姉貴にいろんなネタを仕込んでいかないといけないから、これくらいで音はあげられないよなぁ… てなわけで、いま理事長室のソファーに座ってます。 「キミが柚木拓海くんだね。僕は理事長の新藤琉依(ルイ)だ。ようこそ幻想学園へ!!」 『はぁ…(瑠夏と話してる時とは全然違うな。まぁ当たり前か)』 にしても、幻想学園ってなんだそのファンタジーな名前…言うのなんか恥ずかしいわ! 「この学園についてだけど、説明めんどくさいからコレ読んどいて」 『(めんどくさいって言ったよこの人)はい』 めんどくさいって言う理事長、どうなんだろう…大丈夫か? まぁ、別に俺には関係ないからいいけど 「あとは、はい。このカードキー、寮の部屋の鍵と財布と生徒手帳の変わりだから無くさないでね」 『ども…ん?このカードキー、茶色ですね』 「あぁ、それはね…」 簡潔に纏めると、カードキーの色は… 理事長…黒(ブラック) 生徒会…金(ゴールド) 風紀委員…銀(シルバー) 外部生…茶(ブラウン) 一般生徒…白(ホワイト) という具合にタイプ別に別れているんだ ちなみに外部生っていうのは、俺みたいな転入生や転校生の事を表すんだそうだ。 一般生徒っていっても、ほとんどはエリートなど将来が決まってる奴らを占めている。 あと、この学園で生徒会は神と崇められているらしく、むやみに近付くと生徒会の親衛隊が制裁を与えてくるらしい …つーか神って…所謂高嶺の花って奴か あぁ、めんどくさい。副会長は絶対俺の事気に入ったから、絶対制裁対象になっちゃうよ …ほんと、めんどくさい  
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