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そんな会話をしているとチャイムが鳴り、先生が教室に入ってきて授業が始まった
春樹はしっかりと授業を聞いていて、伏見くんは寝ていて、もちろん俺は寝て…ないぞ?俺、授業は絶対聞く派だからな
俺が外部生だとわかっているのかやたらと俺にあててくるが、全く問題なく解いた。おれ、これでも中学の時は学年主席だったからな…そのおかげか知らないが、こんなことに巻き込まれたのかも…くそう、2位ぐらいにしとけばよかったか?!
とまぁこんな調子で時間は進み、今は昼休みで俺と春樹は食堂へ向かっているわけだ
『はぁ疲れた…』
「でもすごいな拓海は。僕あの問題だけはどうしても解けなかったのに」
『そうか?まぁ中学時代は成績よかった方だけど』
「へぇ~そうなんだ!」
たわいもない会話を進めていると、ついに食堂の入り口にたどり着いた。
そこまでの間、やたらと生徒の視線を感じたが全部無視。どうせ物珍しさに見てたんだろうよ
「拓海、いまから扉開けるから耳塞いでた方がいいかも」
『…おう(え、マジで?)』
そういいながら春樹が食堂の扉を開け一歩進んだところで
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
と、男しかいないはずの食堂に女性の声のような悲鳴(奇声?)が響いた
耳塞いでても全く意味がなかった!耳がキンキンする…っていうか…
「あっ、安藤様だ!」
「春樹さまぁぁぁぁぁぁ!」
「抱かせろぉぉぉぉぉぉ!」
「はっ、春樹さまの横にいる人、めっちゃかっこいい!」
「もしかしなくても転入生か?!」
「やべぇ抱きてぇ!」
「あっ、柚木く~んこっちむいて~!」
『うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』
あまりのうるささに思わず叫んじまった!おかげで食堂の中静まり返っちゃったんだけど?!
横にいる春樹も口あんぐり状態なんだけどぉ?!
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