僕を助けて…。

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「…また、か」 悪夢にうなされ、目を覚ます。 久しぶりに寝汗をぐっしょりかいていた。 僕はまた、君が去っていく夢を見た。 その後ろ姿に、僕は何も言えなかった。 「行っちゃダメ」だって、なんで言えなかったんだろう。 考えると、視界が霞む。 自分の目から滴り落ちる液体を必死で拭って、また僕は瞼を閉じる。 僕を助けて…。誰でもいいから、早く…。
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