零感少年

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だが逆にあいつ以上の何かがこの体育館にいる…あいつが近寄れない程のものが。 そう考えると身震いがしてくる。何とも恐ろしい。 ネガティブすぎないかというヤツもいるが、全く普通の反応である。 悪い妖と表現したから良い妖もいる…と思うかもしれない。俺だって最初期待した。 しかし、赤司によると良い妖とは出会える確率0.1割。ほぼ悪いヤツなのだ。まあ、悪いヤツというのは赤司的には間違いらしいが。そもそも妖怪と人間のルールが同じ訳ないので人間的に害なのが殆どらしい。俺的には被害およぶのかわんねーし。つーか、のんきに解説してたけどいい加減めちゃくちゃ怖い。何この笑えない状況。 とりあえず、人を探す。 あっいた! とりあえず異空間みたいなアレではなさそうだ。 ほっとした。 そして俺は駆け寄る。 「宮地さあああああん!!」 「うっせ高尾!つか轢くぞ!!」 あ、これ疑ってなかったけど正真正銘本物だ。 宮地さんだ。 「練習、しないんすか?」 宮地さんは妖も見えるわけない。ちなみに霊も。 後半は俺にも関係ないけど。 「あ?出来るわけねーだろ。状況わかってんのかお前?」 「え、なんで…」 何か問題でも起こったのか?
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