零感少年

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「あんな化け物、外にいんのに。…お前タフだな?」 「…え?」 化け物つった?何でみえてんの? 妖、見えてなかったじゃん宮地さん…合宿で間違いなく見えてない人の反応してたし。 「あの、化け物って…」 「ん、あれ。きもいよな」 間違いない、俺追ってたヤツだそれ。 「宮地さん…見えてたんすか?」 「はあ?あんな化け物見たの始めてだよ。何、お前化け物見知り?」 「いや…昔から、零感なのに妖つーんすかね。そういうのは見えてて…」 いつもなら言わないが、多分今なら信じてもらえる。宮地さんならいっても構わないし。 「お前も大変だな…アレもお前を追ってきたのか?まあ、ゆっくり休め」 ぽん、と頭を撫でてくれた ヤバイ。 ちょっと泣きそう 「多分、俺を追ってきたんだと…」 よく聞くとアイツ妖力が高い!うまそう!みたいな事を多分いってる。 ヘドが出そうだ。 言葉はわからない。 頭にキーンとくる感じだ。ちなみに赤司はこれが遥かにはっきりとしているそうで、大変だと思う。アイツはもう言葉として耳に入ってしまう程らしい。伊月先輩も全身で感じ取れるらしい。皆、苦労しているみたいだ。 俺が一番マシなのかもしれない。 けど、宮地さんは普段見えない。
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