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「初めは俺らも疑問に思っていた。が、お前の話を聞いてわかった」
「え…?」
「宮地がさりげなくそういう話題や単語をだした。俺らは練習に熱中しすぎでまだ化け物に気付かなかった。が」
「ちょ、焦らさないで!?」
「緑間は違った。表情が固まった」
「え、うそ?」
真ちゃん、仲間だったの。だってそんな素振り…あ、おは朝で全部妖は祓われてるんだった。マジ緑間スゲーって思ったしね。なのに、見えてたの?いや見えるから…?
「嘘じゃない。が、緑間の表情はお前みたいな深刻な顔じゃなかった」
「平気な顔してたの?それくらいなら真ちゃんはやりそうだけど…」
「いや、ギクッとした顔をした。訳がわからんだろう」
えっ…?どういうこと?俺は思考停止した。
「真ちゃんって…何?」
一番真実を話すのがラクだと思っていた相棒が、一番怖くなった。
そして沈黙の空間を宮地の「マジかよ…!?」という仰天の声が破った。
「何かわかったみたいだな」
「行くか?高尾」
「…はい、真実を知りに」
おは朝で妖祓われてるんだったら、妖だったという最悪パターンはないだろう。まあ、真ちゃんなら妖でも悪いヤツではないだろうけどさ…
第一、赤司と中学で一緒にいたのだ。
俺はそこへ真実を掴みに向かった。
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「宮地さん!どうしたんすか…!?」
「…あー、俺は無事だから気にすんな。」
「真ちゃんは!?」
「まあ、無事だ。いや無事だとも言いきれんが別にケガとかじゃない」
「…は?どういうこと?」
「それがそこの部屋に引きこもっちまって…俺も一瞬目にうつった気がするんだが、それを信じるわけには…」
「訳わかんねぇ…」
何が起こったってんだよ
そう呟くと、扉の向こうから間違いない真ちゃんの声が聞こえた
「高尾、覚悟があるならこちらへ来い。…別に、痛い目にあったりはしないが、精神的な覚悟だ。もしかしたら、お前が求めている情報もあるかもしれない」
きっぱりと告げられた
真ちゃん、覚悟って何。何で真ちゃんの様子を見に行くのに覚悟がいるの
訳わかんねぇよ…!
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