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第1章 いつも通りの日々から
部屋の広さは15畳程だろうか、そんな広いはずの中は、少女の作った大量の発明品が乱雑に置いてあるせいか狭く見えた。
「よし!ついに完成したのです!」
明かりは小さな電球が一つだけぶら下がっているだけの薄暗い部屋の真ん中、円盤の形をした機械の前で、少女がそう喜んでいる。
「これがあれば我が国は……!!早速姫様に、いえ!その前にしっかり出来てるか試運転しないと」
ガチャガチャガチャ
「まずは魔力を注いで~、えーと」
うぃぃーん……ぷしゅー……
少女がスイッチを入れると、円盤の機械はガタガタと動き出したが、すぐに止まってしまった。
「原理はあってるはずなのに……、なんで動かないんですか!このポンコツッ!」
ガンッガンガンッッ!
頭にきたのか、少女は苛立たしく機械を蹴っている。
ガガガッ!うぃーん!
「きゃっ!なっ何です!?」
蹴られた衝撃によるものかはわからないが、再起動した円盤の機械からまばゆい光の粒子が溢れ、集まり始める。
「……動くなら最初から動くのです!まった……く?」
しかし、機械から溢れた光は徐々に大きくなり止まる気配がなかった。
「んにゃ!どこまでっ!まずっ」
光は部屋をも埋め尽くし……
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