第1章 いつも通りの日々から

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「抜けないとなると、この光自体をどうにかするしかない……ですね。」 「こういう時はやっぱり魔法をぶつけて打ち消す、みたいな感じだよ!」 真奈の呟きに空が反応し、即時に案を出す。 「危険過ぎます!もし兄さんの腕まで消えたらどうするんですか!」 昔から悠斗が絡むと普段冷静な真奈でも感情がよく表に出る。 「そしたら私が一生世話するし、他に案はあるの?」 「いえ、お世話は私がします、案は……今考えてます。」 真奈はどうにかして悠斗を安全に助けたいんだろう、空も同じ……だと思う、だが待ってる時間がない。 覚悟を決める。 「いや、構わない、空の案で行こう」 「兄さん・・・」 真奈が苦い表情をするが、すぐにわかりましたと賛成してくれた。 「じゃあちゃちゃっと片付けちゃおうよ!私は左から上ね!」 「では私は右から下を攻撃します、余計に気づかれる訳にもいきません、ギリギリで攻撃しましょう。」 「よ、よし、やろう!」 悠斗の声が少し震えた、治癒魔法はあるが、悠斗には腕を再生させるほどの技術はない。 「あっはは!大丈夫、上手くいくって!」 空の笑顔に安心して俺の顔にも笑みが出る。 「安心してください、兄さんは私が必ず助けますから」 じーんと目頭が熱くなる、こんな状況じゃまるで俺がヒロインみたいだ。 「よーしっ!いっくよー!!」 空の合図と同時に俺たちは力を解放する。 頼むから腕が吹っ飛んだりしないでくれよ・・・!!
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