第1章 いつも通りの日々から

5/12
前へ
/45ページ
次へ
「でさ!そしたらそれが大きくて」 真奈にマシンガントークを繰り出しているのが、隣の家に住む同い年の幼馴染、各務 空(かがみ そら) 真っ赤な髪に真っ赤な瞳、髪の長さはミディアムって所だろう。 「そうだ、兄さんさっきの事」 真奈が微笑む、なるほど、さっき聞いた事を空に報告しろと 「んんっ!実は、重大発表がある。」 「うん!なになに?」 悠斗の重大発表という言葉に食いつきグッと近づく空、かっ、顔が近い。 悠斗は空を少し話し、その重大発表を話す。 「なんとついに!魔法国際連合から連絡があって、堂々と活動できるようになりました!」 「ええー!おおー!!やったねー!(パチパチパチ」 空が自分の事の様に嬉しそうに拍手をする。 堂々、と言っても、いきなり街で魔法を使ったりなどはできない。 魔法使いと言うのは、世間一般ではアニメや漫画という二次元の中だけのものとなっている。 魔法使いである俺や真奈、空の先祖様達ももちろん魔法使いで、影の影で戦っていたらしい。 「これでようやく夢のスタートラインに立てたね。」 「ああ!いつでも頼って良いからな!格安にしとくぜ?」 にやにやと笑いながら空を言う、お金を貰う貰わないは自分で決められる、俺は貰うつもりはないがここは冗談で言っておく。 「あははっ、それじゃよろしくね、後輩くんっ!」 「……えっ?」 空があははーと笑いながら走っていく。 後輩? えっと、つまり? 「おい!ちょっと待て!そんな話聞いてないぞ!?」
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加