第1章 いつも通りの日々から

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ひょいぱくっと空が悠斗の弁当箱からウインナーを攫う。 「あー!俺が残しておいたやつ!」 「べふぇー!ぶぁんぶべいぶぁばぁん!(ええー!ちゃんと聞いたじゃん!)」 「良いとは言ってねー!!」 ーーーーーー 制服から私服に着替え、今は商店街を歩いていた。 真奈は白のニットワンピにクリームのミニスカート、黒のニーソックスで。 空は少し胸元が開いた黄色の長袖、中に濃い赤のタンクトップ、赤橙色の短パンだった。 前では真奈と空が楽しそうに私服の話をしている、悠斗はその後ろからついて歩く。 学校が終わり家に帰ったのだが、たまには父さんも役に立つぞ!とほぼ料理経験無しの父さんが意気込んで料理を作ったのだが、結果はまる焦げもいいとこで。 要するに夕飯の材料が無いので買いに来たのだ。 「今日は私が作ってあげる」 空がにぱーっと笑いながら言う。 こうゆうことを言うのは珍しい事ではなかった。というかついて来た時点で言うんじゃないかと思った。 真奈が料理を得意なのは言うまでもないが、意外にも空も結構上手い 「今日は私のせいで遅刻しちゃったんだし、そのお詫びってことで!」 「別にそんなこと気にする仲でもないだろ?」 「とにかく良いの!真奈ちゃんもそれでいいよね?」 「はい、空さんの料理はとっても美味しいので楽しみです。」 ーーーーーー 「今日買った材料で何作るかわかる?流石の真奈ちゃんでもわからないよね?正解は」 「カレーですか?」 「あ、うん、当たり」
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