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買い物も終わり帰り道、2人が楽しそうに喋っているのを見ると、仲の良い姉妹に見え・・・見えないな。(髪の色的に)
「っ!……?」
突然だった。
悠斗は何となく違和感を感じて後ろを振り返った、その時視界のはしに真奈達も振り返っているのが見えた。
振り返った先に見えたのはどこにでもある商店街の風景、客寄せの声、すれ違う人達。
そのいつもの商店街のど真ん中に光の粒子が集まっていた。
高さは大体2mくらいか?横は大人1人分くらいだろう。商店街を歩く人々は気づいておらず無意識に避けていた。
ある日「それ」を俺に教えてくれた父さん、俺はとてつもない衝撃と、言い表せない喜びを感じた。
そう、「それ」とは「魔法」のことだ。目の前にあるこの光の粒子も違いないだろう。
「兄さん」
「っ!」
真奈の声で我に返る。
周りを見ると一部の子供が気づき始めているが、大人はまだ気づいていない様子だ。
サンタがいる、将来は忍者になる等の夢を持つ子供は魔法に気づきやすく、魔法なんてあるわけないと思っている大人は気づきにくい。
しかし、子供が騒げば大人が気づくのも時間の問題だろう。
「よよよし!何とかしよう!」
にこにこしながら言う空には余裕を感じるが、ダメだ!声が震えてる!
「だけど何とかするったって・・・」
どうすれば良いんだ。
悠斗が魔法を始めて見たのは中学一年、父に教えてもらった時だ。それ以外は真奈と空と自分のを少しだ。
「そうだ空!お前先輩なんだろ?せめて対処法だけでもわかれば」
「えへへ、実は、あたし入ったの昨日なんだ」
「・・・」
アテにならないとかそんな事を思う程悠斗に余裕はなかった、早く何とかしなければという考えでいっぱいだった。
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