終わりの始まり

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ハル「セウルスは騎士なの?」 僕はセウルスの両腰にかけられた2本の剣を見る セウルス「ん?あぁまぁそんなもんだ、まっ魔王討伐が目的じゃねーがな」 ハル「じゃぁ旅行目的?」 セウルス「まぁそんなとこだ、色んな文化や歴史を知るのが好きでな」 こういう 勇者や騎士なんかは珍しくはない セウルス「それにしても今時魔王を倒そうとしているやつがいるとはな」 ハル「まぁ今時いないよね、僕には目的があるから」 セウルス「英雄にでもなってチヤホヤされてぇのか?」 ハル「そんなのじゃないよ、僕は…」 セウルス「おっとおしゃべりはここまでだ」 僕の言葉を遮りセウルスが腰の剣を抜く ハル「グラシアか…」 グラシア…戦闘能力は低いが群れで行動している為数が多い セウルス「ざっと30ってとこか、ハルは戦闘には自信は?」 ハル「勇者が戦闘に自信がないとでも?」 僕はそういいながら腰の剣を抜く この剣は実の父が残してくれた形見の剣 セウルス「ははは、野暮な事聞いちまったな」 僕は右手を前に出し力を込める ハル「燃えろ」 僕の右手から炎の弾が4、5発、発射される 中級火炎魔法『ファイヤーボール』範囲は狭いが威力はなかなかの物だ
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