魔王の冒険~勇者の城~

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「おいおい、お前喋っちゃダメなやつじゃん なんか世界観崩れるだろ 俺の」 「知るか!! 激痛だったんだよ!! なぜよりによって目玉を蹴る!?」 「お前が寝てんのがわりいんじゃねーか」 「だからって、目玉を蹴るな!! もっとなんかしらあったろ!! ていうか砂のなかで寝てたら急に爆発して巻き込まれたんだよ!!」 「.........」 「..........」 「...それ俺だわ」 「お前のせいかよぉぉぉぉ!!」 「あぁもう、うるさい ガノトトスの分際で」 「なんだ、ガノトトスって!? 俺は【デザートシーベッド】だ! ていうか、お前はなんで俺の言葉がわかるんだ?」 「あ?どういうことだ? お前フツーに喋ってんじゃねーか」 「人間には通じねぇんだよ、普通は! お前こそなんなんだ?」 「俺はなぁ.... あれだ、魔王の力を持ってんだ だから、通じる たぶん」 「魔王!? あいつはこないだ死んだじゃねーか!! だいたい魔王は人間じゃなくて れっきとした魔ぞ...」 「うるさい」ドスっ 「ぐあああああ! 目があああああ!!」 「いちいちうるせぇな つまりだな....」 ~説明中~ 「...というわけだ 小説、便利~」 「小説...? まぁいいが それがほんとならなんでここにいるんだ? 勇者の城なら遥かに東だぜ? .....知らねーのか?」 「あぁ異世界から来てるからな ...案内しろ、魚」 「はぁ!? なんで俺が!? ふざけんなよ! あと魚じゃねぇ! デザートシーベッドだ!」 ドガッ、バギッ、ゴシャッ、ベギッ 「ふぅ.... 案内してくれるよな?」 「...よろごんでざぜでいだだぎまず ゴバッ...」 「お前砂のなかにすんでんだよな 背中だけだして移動できねーか? 俺乗るから」 「大丈夫だ、できなくはねぇ」 「よし、じゃあいくかな.... お前の名前 デザートシーベッドじゃ長い デッドって呼ぶから」 「あ? デッドねぇ... まぁ構わねぇぜ! そんなことより結構速えから ちゃんと捕まれよ!」
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