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「あ、あぁ!
そうだよぁ!」
門番Aは嬉しそうだ
彼はポジティブらしい
「でも、たしかにさぁ
さ
俺らは一番最初にモンスターと戦う可能性が高いわけだろ?
そうなれば上層部の人たちが来た方がいいよなぁ?」
「しかし、ここまで来るモンスターはいないからなぁ
勇者様が王になってから今まで被害もないわけだしさ」
「あ、そりゃそうか」
「それに、これほど見渡しがいい場所だ
遠くから来てもすぐに見つかるだろ?」
「たしかにね、
おいお前俺らはこの場所を
それなりの信頼を受けて守って....
あれ?あいつは....?」
「さっきまで....いたよな?」
「......」
「......」
「「あああああああ!」」
「ほぉー、でけぇな
さすがたぜ
街っていうか都市だなここは」
彼はビギンズシティ南地区B-4にいた
「とりあえずは、知らなきゃならねーな
この世界のことを....」
(図書館的な場所はねーのかな
...聞くか)
歩いてきたおじさんに聞くことにした
綺麗なスーツをきている
ジェントルマンという言葉がぴったりだ
「すいません
この街と世界の歴史について調べてまして
いい文献の読める場所は無いでしょうか?」
「ん?それなら【インフォメーションターミナル】にいったらどうかな?」
「インフォメーションターミナル....?」
「君はこの街が初めてなのかな?」
「ええ、旅をしていまして」
とっさな口から出任せだ
「なるほどねどーりで面白い格好をしているわけだ」
(格好?)
彼はコンビニにグミを買いにいく格好のままだったので
ジーパンにTシャツの超ラフスタイルだった
「たしかに、世界観にあわないな...
それで、インフォメーションターミナルとは?」
「情報の集まるところだよ
いわゆる図書館だ
毎日新たな情報に本が書き換えられていくんだ
場所は南地区A-26だ」
「どうもありがとう」
道路脇の地図を見る
なかなかに微妙な距離だ
「ふぅ...歩いてばっかだなぁ」
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