正しい勇者の殺しかた

魔王の冒険~勇者の城~

『そうじゃ

私はながーいことこの世界に住み

この世界を見てきた』

「だが、俺は神様にあったことあるんだが？

アイナスっていう神様に」

『アイナス様に！？

お前何者じゃ！？』

さっきまでの余裕な話し方から一転

かなりの取り乱しかただ

「しってんの？」

『あぁ、知っとるとも

この世界を作った人じゃからのぉ

私はその世界創造の瞬間から

この世界を任されるために生まれたのじゃ』

「もしかして、あれか？

この世界を任されたアイナスの分身か？」

『ほぉ、よく知っとるの

お前はホントに何者じゃ？』

「あぁ、俺か？俺はな

................................................というわけだ」

『つまりは私を助けに来たわけか』

「いや？

俺は勇者を殺すために来た

お前を助けるためじゃない

まぁ結果的に助けることになるんだがな」

『ほぉ、面白いの

私としても勇者は殺して欲しい』

「だろうなぁ

じゃなきゃお前は世界を見守る力が持てない」

『ふむ、まぁそうじゃな

私はほんとはこんな鳥みたいな格好じゃないんじゃがな

勇者のせいでこんな姿におさまっとる』

「へえ...

お前さぁ俺を手伝えよ

そうすりゃあ早く勇者を殺せそうだ

お前の知恵を俺のために貸せ

まぁ、断っても無理矢理従わせるがな

お前弱ってるし」

『なかなかに外道じゃな

フフッ気に入ったわ

いいじゃろう

私の力、貸してやるわ』

「じゃあ今から俺の質問に答えてくれ」