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「質問は
１.ランクと所属について
2.この街の社会的立ち位置について
３.この世界の歴史
とりあえずこの３つだ」
『ふむ、ではひとつめから
この街は勇者が王になってから
約３年で飛躍的に成長した
そして、人口の増加に伴いメンバーズの制度を導入した
簡単に言えば事件やなにかが起きたとき個人を特定しやすくするためのものじゃ
この制度は瞬く間に世界に広まり
今や全世界でやっておる
そして、メンバーズカードに書いてあるもののなかに
所属とランクはある』
「そこまでならなんとなく理解した...
続きを頼む」
『うむ、まずは所属じゃ
この世界の人々は生まれるとその地方の【ギルド】に所属しなければならん
メンバーズの個人情報はその地方ギルドで、管理され
共有される』
「つまりは、生まれた場所と別の場所でなにかあったら
故郷のギルドから個人情報が事件現場の最寄りギルドに送られるってわけか」
『うむ、そういうことじゃ
じゃからお前のこのカードのように所属なしじゃと
生まれてすぐ親に捨てられたか
かなりへんぴなところで生まれたかのどちらかということになる』
カードをつつきながら話す
「だからあの係員あんなにおどおどしてたのか...」
『そうじゃな
まぁ聞いちゃいけないことを聞いてしまった
とか思ったんじゃろ』
「なるほどねぇ....」
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