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王は何とか戦争を止めたかった
また大きな被害がでれば
復興に多大な金と人手と時間がかかる
そんな折り
王は一人の男の噂を聞く
まだ若い少年だが、強くさらには未知の潜在的な力を持つという少年の噂を
王は少年を呼び
魔王の退治を命じた
人々はその男を勇者と呼んだ
彼の名はアラン
魔王退治の命を受けてから2年後
彼は魔王を倒した
そして魔物達の統制は崩れ
散り散りになった
人々は魔物にたいし圧倒的有利に立ち
魔族の迫害は続いた
勇者が故郷に戻り
彼の故郷【始まりの村】は
【ビギンズシティ】に名を変え
たった３年で世界的に見て最も栄えた街となり
王の城も移された
彼は姫と結婚し
正式な人間の王となった
そして、勇者は神を否定し
人々はそれに賛同した
『.........まぁこんな感じじゃ
かなりはしょったがの』
「ふむ、なるほどね...」
少し考える素振りを見せる
『これからどうするんじゃ？』
「まずはギルドに行く
お前の情報もそうだが
この街のやつの意見も大事だ
勇者がどう思われてるのかそれが知りたい
お前は嫌いだからな
勇者のことが」
『まあの
私も久々に外に出るからのぉ
ここにいるだけで新しい情報が入ってくるから
楽しかったんじゃが
お前と一緒の方がだいぶ面白そうじゃ』
「......お前名前はあるのか？」
『私の名前？
......ないのぉ
お前さんも私の名がなければ呼びづらいじゃろ
名前、つけておくれ』
「俺がか？
そうだなお前の名前は...
ナノ...なんてどうだ？」
『ナノ....ナノか...
ふふっいいじゃろう
私は今日からナノじゃ！』
そう言いながら
恭弥の肩に飛び乗るナノ
「ふぅ...
じゃあ行くか...」
『おうっ
よろしくのっ』
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