21237人が本棚に入れています
本棚に追加
『.....そしてうなじに刺さったことによる脊髄損傷、出血多量で死亡』
ふぅ、と息を吐き出す
『どうだった?
話を聞いて』
「やっぱりねって感じかな...」
てか、果汁グミ食いそびれたな
『多少は覚えてたみたいだからね
スッキリしたかな?』
「まぁ、そこまでの流れはいいとして
なぜ俺はここにいる?
立派な体付きで」
『別にこちらのミスで君を殺しちゃったわけじゃないよ
君が死んだのはほぼ君が悪い
ただ、君が死んでくれてこっちはかなりラッキーだった』
「人の死を喜ぶとはとんだ最低神様だな」
ピキッ
空気がこおり
神の雰囲気が変わる
『ふふ、口が減らないね
いっそ縫っちゃおっかな
それとも、唇を消してみようか?』
相当勘にさわったようだ
「早く話を進めろ」
だが臆しない
『チッ、面白くないなぁ』
「俺が死んでくれてラッキーということは俺になにかあるんだろ?
頼みたいことが....
俺の口を縫った時点で俺はお前の頼みは聞かない」
『ふふっ、やっぱりね...』
「あ?」
『...君なら殺ってこれそうだね♪』
「....なにを?」
『君をここに呼んだ理由はね
殺して欲しい人がいるんだ』
「誰だ?それは」
『私が作ったもうひとつの世界の支配者にして最強の物』
「まさか、魔王とは言わねぇよな」
『ふふっ、違うよ
勇者だよ』
最初のコメントを投稿しよう!