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ナノは広い城の中を右往左往する
どこへ向かっているのかアランにはわからない
アラン「どこに向かっているんだ?」
ナノ『恭弥の待つところじゃ』
アラン「君はどうして恭弥にそこまで肩入れするんだ?」
ナノ『私は奴しか頼れん』
アラン「そうか.....」
今までなら俺が力になると言ったはずだが
アランはなぜかそんなことをいう気分にはなれなかった
アラン「後.....どのくらいで着くんだ.....?」
ナノ『もうすぐじゃ』
アラン「そうか.....」
重たい沈黙が流れる
アランは恭弥に近づくと共に緊張感や焦り
そして勇者として街や皆が傷ついたことに対する怒りが込み上げてくる
アラン(これが最後だ......
きっと.....きっと!)
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