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扉の軋む音が聞こえた。
小国ナスタの郊外にある傭兵達が溢れる酒場の店主は、扉から入って来た人物を見て少々驚いた表情をする。
そこには黒いジャケットに黒いズボンに黒い革靴と腰に長剣を下げている黒髪の少年が居た。
昔、兵士として名の馳せた店主は、その少年から強者が漂わせるオーラのような者を感じていた。
どうやらそれは店主だけでは無いらしい。
先程まで馬鹿みたいにどんちゃん騒ぎしていた傭兵達が酒を飲むのも忘れ少年を見いっていて、酒場は何時の間にやら静寂に包まれていた。
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