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だがそれもただ一時のことであった……。
静寂は何時の間にか終わり、また喧騒が戻っていた。
しかし、少年自信は、そんな酒場の雰囲気に全く動じず、酒場内を無表情で見回すと、空いていたカウンターに向かって一直線に歩いた。
他の傭兵達が興味を失った後も、何故か少年から目を離せなかった店主は、少年がカウンターに腰掛けた音で、ようやく自分の仕事を思い出し、注文を取る。
「ご注文は?」
「パンとスープとミルクを」
少年は静かな声で頼んだ。
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