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先程まで注目の的だった少年は周囲の傭兵が酒を飲んでいるのに対して、先程頼んだパンとスープと牛乳という質素な食事を一人でがつがつと口に運んでいた。
全くもって、酒場の客らしくない。
ここの店主が愛想のよい人でなかったら、「酒を飲まないような奴は出てけ」と店から摘まみ出されていただろう。
大抵の男達も、仕事仲間に自分の武勇伝を語ったりと対して関心を払わずにいた。
せいぜいが「変な餓鬼だぜ」と思いながらちらみするだけで留めていた。
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