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それもあって、告白はよくされた。
最初は喜んでいたし、今も嬉しくないって言えば嘘になる。
だけど、もう恋がどんなものか分からなくなってしまったのも、事実。
「…好きな人いるの?」
「いない…ですけど」
ある日、自分に自信満々の先輩に告白された時、先輩は私に好きな人がいないとわかると試しでいいから付き合ってと言ってきた。
好きな人がいた方が便利だし、何かと口実を作りやすい。
次に告白された時はクラスメイトの一人の子を好きだと言った。
そしたらそのクラスメイトの事を好きだった女の子たちにいじめられた。
いじめと言っても教科書がなくなるとか、無視されるとか、そんなものだったし、私はあまりそんなの気にしないタイプだったけど、それでもつらかった。
なんで、なんで、なんで。
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