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「失礼しまーす…」
そーっとドアを開けて数学研究室、と書かれた部屋を進む。
いつも通りバラバラに散らばったプリントに思わずため息。
ファンの子たちは朝比奈先生の整理整頓ができないってとこも好きなのかな…
そんなことを考えながら奥に進むとそこにいたのは、当然ながら朝比奈先生。
「ああ、竹崎。もうそんな時間ですか?」
「はい…、先に教室行っておきましょうか?」
「いえ、もう行きます。キリがないので。」
まあ、そんな散らばった状態じゃキリなんかあるわけない。
そう思いつつも口にはけっして出せない。
仕方なく2人並んで教室へと向かう。
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