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「また、使いましたね、俺の名前。」
「え、えーと、…はい、すみません。」
「ま、いいですけど。約束守っていただけたらね」
カモフラージュに朝比奈先生の名前を使ってること、このことは案外すぐに本人にばれた。
呼び出されて怒られるかと思ったけど朝比奈先生が怒ったのは、むしろ私の成績。
「俺の名前を使うとか、どうでもいいですから、その代わり…補習受けてください」
で、今に至る。
まあ、私の成績が上がれば朝比奈先生の評判も良くなるし、お互いのメリットが一致したのだろう。
それにしても…
「竹崎…ここも、違いますけど」
綺麗な指でトンと私のノートを指差す。
「うあぁぁ…すみません…」
…朝比奈先生超怖い。
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