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「大丈夫か?」
「うんー!平気だよー!」
バカッポゥの声が跳ねる。
今頃素敵な彼氏は素敵な彼女の
頭から桜の花弁を退けているのだろう。
正直、うらやましい。
川д川「…」
一人でわしゃわしゃと髪を撫でる。
虚しくて……少し心が痛かった。
誰か笑っていないかと
挙動不審に辺りを見まわすと
「あのー…?」
不意に声をかけられた。
川д川「はい?」
( ´_ゝ`)「髪…まだいっぱいついてるよ」
突然現れた長身長髪の男性。
淡い髪色は今日の空と全く同じで、
吸い込まれそうに光を放っていた。
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