階段には気を付けて

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3は論外。 残りは選択は1と2のどれか。 パッと見、2の選択肢が最良っぽく見えなくもないが、ここは無難に1の選択肢を選択。 俺は女子生徒を助けに来たのだ。 2の選択肢はもしもの事がある。それに比べ1は王道だが確実に助けられる。 階段に落ちる事が分かってるのだけ大分心持が違うのだ、心の準備は出来ている。 それに男なら一度はやってみたいシチュエーションだろ? まあ、2と3も意外性があってありかもしれないけど、リアルなので止めておく。やるの俺だしね。 未だに抱えていた段ボールを吹っ飛ばし、俺は女子生徒の両肩を引き寄せ抱きしめる。 まず最初に階段に背中を大きく打ち付ける。 「ガッ !」 痛みに耐えながら、出来る限り体を丸めながら階段からそりに乗って滑る様に落ちる。 最後の階段の角を後ろ首に打ち付け、息が漏れる。 階段の角に滑り止め無かったらヤバかった・・・。 そのまま階段の下に滑り落ち、俺は女子生徒を無事救う事が出来た。 【ミッションコンプリート!!】 おかげさまで俺は気を失う事になりました。 ラスト段差のせいでを頭打ち付けたんです。 別に後悔等していないが、気を失う前に3つ。 1つ目は、気を失う寸前に意味もなく千里眼が発動し腹が少し減った事。 千里眼で見た映像はアリムの不機嫌そうな顔だった。 何故このタイミングで超能力が発動したのか全く訳が分からないが、嫌がらせの悪意しか感じない。 2つ目は、止む無しで女子生徒を後ろから抱き締める形となったが、特にラッキースケベみたいな事は起こりませんでした、はい。 3つ目 階段には気を付ける事。 以上。     
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