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「でも、おかしいな。なんだか薄暗いし、太陽じゃなくてぱんつが見えるんだけど……異常気象かな?」
「へえ、そりゃスゲーな。なんでだろうな?」
「なんでだろうなあ……うん。ほんと、なんでだろう」
「……教えてほしいか?」
「ええ、そりゃもう。出来れば手取り足取り」
「それはなあ……テメーが、アタシのスカートん中に! 顔を突っ込んでるからなんだよ、このヘンタイヤロー!」
「うひょおっ!」
直後、下着の主の膝が跳ね上がる。容赦のない攻撃を、寸でのところでかわす。
まさにギリギリ。僅かに掠めた毛先が切れて、ハラリハラリと宙を舞う。回転しながら距離を取って、下着の主の全身を目に映す。
腰下まで伸びた真っ赤な四本の三つ編み。そして怒りに染まったルビーの瞳が蓮華を睨み付けている。
小柄な体を包むのは、丈の短いノースリーブのセーラーワンピース。
彼女の名はアララギ・ラキ。14歳。“祝福の鐘”中等部二年に属する後輩である。
バスト六五。ウエスト五二。ヒップ七○(全て目測)の残念体型。良く言えばスレンダー。悪く言えばぺったんこだ。
しかし、そういった未発達の体のほうが逆に興奮するのが乱堂蓮華だ。「いやしかし。ヒザはないわ、ヒザは」
「うっせー! テメーみたいなヘンタイには、これぐらいやんなきゃ仕置きになんねーだろ!」
「おいおい。いくらオレでもヒザでアゴ蹴られちゃ悦べないぜ。アゴじゃなくて尻にしなさい尻に」
「悦ばせるために蹴ったワケじゃねーし、違う意味の仕置きになってるだろ! バーカバーカ!」
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