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ある日、主人公の剛くん(つよしくん・仮名)は遠距離恋愛中の彼女・光ちゃん(ひかるちゃん・仮名)に会いに故郷である小さな島に行きました。
船着き場まで迎えに来てくれた光ちゃんは、剛くんの記憶にある姿よりもずいぶん綺麗になっていました。
(前はいつ会ったかな…)
ふと、自嘲気味に自問してみる程に、光ちゃんとは会っていませんでした。
久しぶりの再会に少し照れながらも二人は、光ちゃんのお気に入りの丘へとたどり着きました。
この丘へと来るまでの間に、光ちゃんはある決意を。剛くんは、覚悟を決めていました。
そして、丘の上に着いたときに話は、光ちゃんから切り出されました。
「私、この丘の上から見える景色が一番好き。
…ねぇ、剛くん。
私は、生きる重みは自分で背負わないといけないと思うの。
生きていこうと、生きたいと願う限りは…どんなに重くても、自分自身で背負っていくの…
それは誰にも手伝えるものじゃないわ。
だから、さよならしましょう。」
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