19人が本棚に入れています
本棚に追加
計画、そして・・・
家から出て歩くこと約5分、目的地であるコンビニについた。
靴がびしょびしょで足の先まで冷え切ってしまっているが、今はそれどころではない。
コンビニに入る前に、秋斗は携帯で時間を見る。
「9時42分、少し誤差はあるが問題無いだろう」
なぜこの時間、この天候を選んだか。
まず天候。
第一に、目撃者を極力防ぐこと。
晴れ、雨、曇り、この三つに天気を縛り、調べた結果、天気が雨であったときにコンビニに訪れる客がもっとも少ない、そこに激しさをを足せばより客足が滞るだろう。
この記録的豪雨の中、コンビニへ行く物好きな高校生は恐らく…いない。
仮に一般の人に見られるのは心苦しいが流せる、だが。
それが同級生だと…
「おい、あいつ昨日コンビニでエロ本買ってたぞ」
などと話のネタにされることは免れず、最悪の場合は女の子からえげつない視線を浴び、この話の拡散がクラス中で始まる。
それを防ぐため、こんな豪雨の中はるばるここに来たわけだ。
最初のコメントを投稿しよう!