1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ピアノが嫌?ふざけないで!あなたは、小さい時からピアノが大好きだったじゃない!!ピアニストになる為にここまで…」
ヒステリックに叫び出す母。
ピアノが大好きだった?
ピアニストが夢?
笑えるね。
「ふざけんてんのはどっち?」
ヒステリックな母とは対象的に、冷静に詰め寄る。
「ずっと、ピアノ辞めたかった。やりたい事も出来ずにずーっとピアノ。ピアニストはあんたの夢でしょ?
私は一度もピアニストが夢なんて思ったことないから」
ボーゼンと突っ立ってる母。
「明日から、私家出てくから。私の通帳は持ってくから。しばらくおばあちゃんの別荘に住むから。」
私は書類を机に放り投げた。
「…さよなら」
最初のコメントを投稿しよう!