第3話 『交 差』

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『本当だよ。まったく樹利は今も昔もあまり変わらないな。相変わらずスラッとしやがって』 とメタボリックな友人は悔しそうに腕を組んだあと、樹利の隣に立つまりあを見て、目尻を下げた。 『それにしても、樹利の娘がマグノリアのまりあちゃんだとは知らなかったよ。実物は更にカワイイなぁ』 『ありがとうございます』 まりあはニッコリ笑って、ペコリと頭を下げた。 『そうして並んでいると、そっくりだよ。親子だなぁ』 愉快そうに笑った友人に、二人は思わず顔を見合わせた。
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