第1話 『神の子』

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「ニヤニヤしたかと思ったら、ため息ついたりして、どうせ雄太のことを考えていたんでしょう?」 まりあの様子を見ていた桐華はクスクス笑いつつ、テーブルにカップを並べて紅茶を注いだ。 「やっぱり分かりますか?」 情けない顔を見せるまりあに、桐華はプッと笑った。 「分かるわよ。 ついでに年末年始の里帰りのことも思い出していたんでしょう? 雄太に会えない日が続くと、そうやって現実逃避してるわよね」 そう言って不敵に微笑んだ桐華に、まりあは『参りました』と肩をすくめた。 「そうなんですよ、離れ離れな生活が寂しすぎちゃって」
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