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『そうしたら樹利はさ、その場が静まり返った中でニッと笑って、
“いや、悪いな。俺、ジャラベール相手じゃ、勃たねぇな”
って答えたんだよ。
次の瞬間、会場内が爆笑!
みんなで“いや、お前とジャラベールなら、どっちかっていうとお前が抱かれる側だろーが、勃たせなくてもいいんだって”とか“お前、どんな相手でも気持ちは常に抱く側かよ”って涙流して笑ってさ。
樹利は樹利で“それは勿論、俺は雄ですから”なんて答えるから、またみんなで笑って。
樹利を糾弾した男はその雰囲気に圧倒されて立ち尽くすから、その姿がまた可笑しくて笑ったりして。
で、そのパーティの日を最後にジャラベールとの下世話な噂は立ち消えたんだ』
楽しげに笑いながらそう話すローランに、レオンは圧倒されながら小さく頷いた。
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