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なんていうか、やっぱりどこまでも斜め上を行くというのか。
只者じゃない。
『……すごいですよね』
『ああ、色んな意味でな。レオンもこれから、羨望と嫉妬渦巻くハリウッドに身を委ねることになるんだ。色々覚悟しとけよ』
そう言ってニッと笑ったローランに、レオンは『ですね』と頷いた。
『そうそう、君を預けたいエージェントはいくつか候補があったんだけど、君に会って心は決まったよ。
君のことはニールにお願いしようと思う。手掛けた俳優を必ず大スターにするっていう最高のエージェントなんだ。
でも、もう引退するって言ってたから躊躇してたんだけど、君に会えばニールの気持ちも変わるかもしれないから、それに賭けてみるよ』
独り言のようにそう告げたローランに、
『よろしくお願いします』
とレオンはしっかりと目を見詰めてそう告げた。
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