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「こっそりマンションに行くわけね」
まりあはコクコクと頷いた。
「こっそり行って、マンションに女がいたら驚きよねぇ」
からかうように言う桐華に、まりあは口を尖らせた。
「変なこと言わないで下さい」
「冗談よ。
新婚で浮かれまくっている二人ですもの会ったらきっとラブラブね。春の陽気も手伝って」
そう言って桐華は窓の外を眺めた。
春の息吹、芽生え始めた新緑が眩しく光っていた。
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