1-2.Unsavory ties

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   大分秋葉原さんと打ち解けてきたので、公園を出た所で気になっていた事を訊く事にした。 「そういえばさっき俺の事を友達から聞いたって言ってたけど、その友達って誰? A組の子?」 「えぇ。陽菜……春川陽菜って子。わかるかな」 「わっ……」  偶然。まさかの春川さんか……や、これは良い偶然だ。今日の事を聞いてるかもしれないし、それとなく訊いてみよう。 「春川さんか~! もちろんわかるよ、明るくて良い子だよね」 「えぇ。たまにおかしな事するけどね」 「おかしな?」 「裏表が無くて思った事をすぐに言っちゃうから。この前遊んだ時は会った途端に焼き肉食べたいって言ってきて朝から焼き肉食べたのよ。その前はボーリングに行って100点取るまでって何時間も付き合わされて。甘えんぼでわがままで、3人目の妹みたい」 「へぇ、楽しそうな子なんだなぁ」  尚斗を含め春川さんに惚れた男子達はきっとそういう所に心を奪われたんだろうな。秋葉原さんも楽しそうな顔をして話しているので不満を言っている訳では無さそうだ。  俺はそんな話をしながら、何気無くある所に向かって歩いていった。やがて見えてきたのは、尚斗の住んでいるアパート。 「あ、そだ。ここに俺の友達住んでんだよ。同じクラスなんだ」 「このアパートに? なんて名前の人?」 「音無尚斗ってやつ」  そう言った瞬間、秋葉原さんの表情には確かな変化があった。 「あ、もしかして知ってる?」 「えぇ、陽菜から聞いたの」 「そっか……それって、もしかして今日?」  頷く秋葉原さん。こりゃ話した内容は間違いなくアレだろう。 「じゃあ詳しい説明はいらないかな……それ、秋葉原さん的にはどう思う?」 「そうねぇ……正直私は、ちょっと反対」  尚斗、ドンマイ。 「えっと……どうして?」 「あの子そういうのに疎くて……中学の頃はみんな私が断ってきたから、たぶん今回もそうなると思うわ」 「それは春川さんにお願いされて?」 「それとなく訊いて嫌がってそうだったら陽菜に内緒で呼び出して話をするの」  そう言って軽く笑う秋葉原さん。ちょっと怖いな、それ。まぁ確かに春川さんって押しに弱そうだし、そういうボディガードのような人が近くにいた方が良いかもしれないけど。  
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