新たな門出

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俺こと夜来陽太は幽霊が見える。 見えるだけじゃない。 触ることも話すこともできる。 故に人間と幽霊の区別がつけられないのだ。 まぁあからさまな幽霊ならわかるんだけど、そんな幽霊の方が少ない。 まさにこれが原因で俺には友人と呼べるものが全くと言っていいほどいない。 仲良くなっても俺のこの体質を目の当たりにして少しずつ離れていく。 例えばこうだ。 「おはよう」 俺、爽やかに言う。 「陽太君、おはよう」 ここまでは普通だろう。 しかし問題はここからだ。
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