STORY2:バレンタインⅡ

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頭の中で自分で自分を勇気付けていると…… 「……で?お前は?」 「え………?」 「くれねぇの?さっきから俺、期待してんだけど」 き……たい…? 「期待……してくれていたの…?」 「……んなもん、当たり前だろ…。 誰だって、好きな奴からは貰いたいって思うんだからよ…。 ましてや…お前は俺の彼女なんだし…余計期待しちまうに決まってんだろ……」 神威君は顔を真っ赤にしながらそう言った。 そっか…。神威君はバレンタインには興味ないのかって…浮かれているのは私だけかなって思ったけど…全然そんなことなかったんだ。 「ふ…ふふっ…!」 「……何笑ってやがんだよ……」 「だって、神威君がそう言ってくれるのが嬉しくて…!」 私はずっと持ち歩いていた手さげ袋からチョコレートの箱を取り出して…… ・
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