STORY2:バレンタインⅡ

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「神威君、その…えっと…受け取ってくださいっ!!」 私は照れながら神威君にチョコレートを差し出すと、神威君はそれを受け取ってくれて… 「ああ…サンキュ…」 …と、はにかみながら笑ってそう言ってくれた。 「……一応訊くけど…本命…なんだよな…?」 「あ、当たり前だよ…っ! 本命あげること自体、これが初めてだもん……っ!」 「そっか…ありがとうな」 神威君は嬉しそうにまた笑って、再びお礼を言ってくれた。 「で、でも…手作りだから…その…神威君の口に合うかどうか…」 「わざわざ作ってくれたのか?」 「う、うん……」 「じゃあ美味いに決まってるだろうな」 そう言いながら神威君は箱の包みを解いて、箱のふたを外すと、そこには私が作った小さなトリュフがいくつも入っていた。 神威君はそれを一つ取ってヒョイっと口の中へ入れた。 すると… 「うん、めっちゃ美味い」 「ほ、本当に!?」 「あぁ」 「本当に本当!?」 私が何度もしつこくそう訊ねると…… 「じゃあ確認してみるか?」 「え?」 ・
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