追いかけるもの

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「 主将、そろそろ挨拶が…。」 と、遠慮がちに呼びに来た2年生に手を上げ、立ち上がろうとしたその、時。 「 光流。」 懐かしい声に名前を呼ばれた。 弾かれたように立ち上げると、少年サッカーチームの先輩、中村さんと、小嶋さんが立っている。 よく、頑張ったなと、称えてくれるその声に、込み上げてくるものが抑えきれなくなり、足下に滴がひとつ、ふたつと落ちる。
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