- 選手権 -

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どんなに強いチームでも、終了間際の数分には気の緩みもでてくる。 ピッチを見渡し、穂高とその間にいる敵と味方の位置を確認する。 審判の合図とともにボールを蹴り出すが、やはり相手のプレッシャーが半端ない。 俺らもしかしたら、ここが限界かと、弱気な考えがふと頭をよぎる。 が、その考えはすぐに打ち消す事ができた。 俺は限界かもしれないけど穂高は違う。 そう、俺は、パスを出しさえすればいい。あいつなら、必ずボールをゴールに蹴り込む。
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